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zoom RSS 笑いの起源と進化+チンパンジーの笑い

<<   作成日時 : 2009/03/11 01:28   >>

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動物の中で「笑う」のは人間だけだとかつては言われていましたが、チンパンジーやゴリラなどの類人猿は、仲間同士で遊ぶときに人間の笑い声とよく似た音声を発します。これを類人猿の笑いだと見なしたのは、進化論のチャールズ・ダーウィン。1970年代にはオランダのヤン・ファンホーフ(Jan van Hooff)が、「笑いは大きくラフ(laugh)とスマイル(smile)に分類でき、それぞれ霊長類の別の表情に起源をたどれる」という笑いの進化モデルを提唱します。その後、ヒト以外の動物の行動や脳神経の研究によって「笑いの起源と進化」について考察する論文がいくつも発表されてきました。

最新の知見も含めてこれらの研究を紹介しながら、類人猿の笑いとヒトの笑いの共通点を整理し、さらにヒトの笑いの独自性はどこにあるのかを論じた総説が出版されました。

松阪崇久 2008. 笑いの起源と進化. 『心理学評論』 51巻3号 p.431-p.446.

仲間同士で遊んでいるチンパンジーはどういう時に「笑い声」(プレイ・パント)をあげるのか、「笑い声」が起こると遊びにどのような変化が生じるのかという問題については、こちらで発表しました。

Matsusaka T 2004. When does play panting occur during social play in wild chimpanzees? Primates 45巻 p.221-p.229.


『心理学評論』の次の号にも笑い関連の研究が載るようです。笑いやユーモアの研究、今後ますます発展していくといいなと思います。

野村亮太・丸野俊一. ユーモア生成理論の展望. 『心理学評論』51巻4号

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