ミッキーマウスと桃太郎の対決(プロパガンダ・アニメ)

ミッキーマウスを悪者(侵略者)として描いた日本のプロパガンダ・アニメがある。桃太郎や浦島太郎、花咲じじい、金太郎なども出てきて、やられた敵・ミッキーを最後に皆であざ笑うという、なかなか酷い作品になっている。

絵本1936年』(昭和9年/1934年)
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「皇国の興廃此の一戦に在り 東郷平八郎」と書かれた旗が出てくるシーンがある(3:52)。1934年は東郷平八郎が亡くなり国葬となった年(ドイツではヒトラーが総統に)。1931年の満州事変の後にこの作品が作られ、しばらくして日中戦争、さらに太平洋戦争へと進んで日本は敗戦する。

少し興味深いのは「何卒お助けくだされませ」と言われて桃太郎が「オッケイ!」と応えていること(3:16)。OKという語が既に日本で使われていたことと、英語を「敵性語」と見なす感覚はまだ無かったことがわかる(排斥は1940年以降)。あと、少し妙なのは、ミッキーは敵だがフィリックス(?)が味方にいること。

※長編のプロパガンダ・アニメ『桃太郎・海の神兵』については、前に少し書いたことがある。

松阪

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