パンくんの赤ちゃんが母親から引き離された件
志村どうぶつ園のパンくんの赤ちゃん(プリンちゃん)が母親から引き離されたようだ。未熟で弱った赤ちゃんの命を優先したということだが、これのどこが「未熟な状態」「弱ってる」なのか?「母親から赤ん坊を奪う」ための理由をデッチあげているようにしかみえない。母親から引き離して芸を仕込み、金儲けを続けたいということか?
①足がだらんとして母親の毛を握っていないことが「心配」されているけど、これはおかしい。出生直後のチンパンジーの赤ちゃんは足の把握力が少し弱いので、野生でも母親が赤ちゃんの背を片手で支えながら歩くことがある。それに、寝ている母親のお腹の上の赤ちゃんは母親の毛を握ってなくても落ちないのだから、だらんとしてることがあっても不思議ではない。そういう場面を見ながら「握ってない・・大丈夫だろうか・・」などと言うのはナンセンス。
②赤ちゃんが大きな声で泣かなくなったことも「心配」されているが、チンパンジーの赤ちゃんは大声ではほとんど泣かないのが通常の状態だ。チンパンジーの赤ん坊はいつも母親と一緒だから、「フ、フ・・」と小さい泣き声をあげたら母親がすぐに対応して泣きやむ。大声になるまで泣き続けるということがないのだ(チンパンジーの飼育をする人にはこのくらいのことは知っておいてほしい)。大声で泣かなくなったのは、母親がちゃんと赤ちゃんの世話をしていた証拠だ。その母親から引き離された後には、赤ちゃんはものすごい大声で泣き叫んでいる。「弱って」なんかいないじゃないか!
③体重が1.5キロでやっぱり未熟だったという話になっているが、1.5キロという体重は正常の範囲内で「未熟」ではない。(針の振れからは1.6キロくらいあるようにもみえる。)
④保育器に入れられて生理食塩水をもらう時に「母乳をほとんど飲んでなかった」という取って付けたようなナレーションが入るが、これも信じられない。もしそれが本当に「問題」だと認識されるほどの事態だったのなら、まず真っ先にそのことについて関係者の発言が多数なされたはずだが、そういうシーンはなかった(堤秀世氏の来訪時にも)。
目をしっかり開けて大声で元気に泣く赤ちゃんのどこが「弱っている」なのか?人工哺育にしたのは間違いだったのではないか?赤ちゃんを早く母親に返すべきではないのか?
松阪
※人間の手で育てる「人工哺育」(人工保育)については、こちらもご覧ください。パン君の赤ちゃんはメスですが、子育てができない母親になってしまう恐れもあります(人工保育の連鎖)→チンパンジーの人工保育@パンくん、ゴウちゃん
《追記》
テレビ局が密着取材をしているわけだから、赤ん坊が本当に「弱っていた」のであればそういう映像があるはず。それが出てきていないのがまずおかしい。
母親から離されて大声で(元気に)泣き叫び続ける赤ちゃんを保育器に放り込んで、みんなで見守っているというシーンにもゾッとした。どうして誰も抱こうとしないのか。(10/18)
「権威者(堤秀世氏)のアドバイス」で母子隔離へという流れになっているわけだけれど、その権威者が赤ちゃんの具合を直接じっくり観察するというシーンが出てこない。これも変だ。遠くから来てるのに。宮沢氏の話を聞いて、その通りだったとしたら隔離すべきだと言うだけ。責任をあいまいにするためか?(10/21)
母親から赤ん坊を引き離す場面は「隠されて」いる。視聴者には「見せられないようなもの」だったからだろう。おそらく母親に麻酔をかけたのだろう。そうでなければ、赤ん坊だけでなく母親の方も泣き叫んで抵抗したかもしれない。(10/22)
研究者や動物園関係者からなるSAGA(アジア・アフリカに生きる大型類人猿を支援する集い)からの批判声明も出されました。 「不当な人工保育に対する批判声明」(11/24)
①足がだらんとして母親の毛を握っていないことが「心配」されているけど、これはおかしい。出生直後のチンパンジーの赤ちゃんは足の把握力が少し弱いので、野生でも母親が赤ちゃんの背を片手で支えながら歩くことがある。それに、寝ている母親のお腹の上の赤ちゃんは母親の毛を握ってなくても落ちないのだから、だらんとしてることがあっても不思議ではない。そういう場面を見ながら「握ってない・・大丈夫だろうか・・」などと言うのはナンセンス。
②赤ちゃんが大きな声で泣かなくなったことも「心配」されているが、チンパンジーの赤ちゃんは大声ではほとんど泣かないのが通常の状態だ。チンパンジーの赤ん坊はいつも母親と一緒だから、「フ、フ・・」と小さい泣き声をあげたら母親がすぐに対応して泣きやむ。大声になるまで泣き続けるということがないのだ(チンパンジーの飼育をする人にはこのくらいのことは知っておいてほしい)。大声で泣かなくなったのは、母親がちゃんと赤ちゃんの世話をしていた証拠だ。その母親から引き離された後には、赤ちゃんはものすごい大声で泣き叫んでいる。「弱って」なんかいないじゃないか!
③体重が1.5キロでやっぱり未熟だったという話になっているが、1.5キロという体重は正常の範囲内で「未熟」ではない。(針の振れからは1.6キロくらいあるようにもみえる。)
④保育器に入れられて生理食塩水をもらう時に「母乳をほとんど飲んでなかった」という取って付けたようなナレーションが入るが、これも信じられない。もしそれが本当に「問題」だと認識されるほどの事態だったのなら、まず真っ先にそのことについて関係者の発言が多数なされたはずだが、そういうシーンはなかった(堤秀世氏の来訪時にも)。
目をしっかり開けて大声で元気に泣く赤ちゃんのどこが「弱っている」なのか?人工哺育にしたのは間違いだったのではないか?赤ちゃんを早く母親に返すべきではないのか?
松阪
※人間の手で育てる「人工哺育」(人工保育)については、こちらもご覧ください。パン君の赤ちゃんはメスですが、子育てができない母親になってしまう恐れもあります(人工保育の連鎖)→チンパンジーの人工保育@パンくん、ゴウちゃん
《追記》
テレビ局が密着取材をしているわけだから、赤ん坊が本当に「弱っていた」のであればそういう映像があるはず。それが出てきていないのがまずおかしい。
母親から離されて大声で(元気に)泣き叫び続ける赤ちゃんを保育器に放り込んで、みんなで見守っているというシーンにもゾッとした。どうして誰も抱こうとしないのか。(10/18)
「権威者(堤秀世氏)のアドバイス」で母子隔離へという流れになっているわけだけれど、その権威者が赤ちゃんの具合を直接じっくり観察するというシーンが出てこない。これも変だ。遠くから来てるのに。宮沢氏の話を聞いて、その通りだったとしたら隔離すべきだと言うだけ。責任をあいまいにするためか?(10/21)
母親から赤ん坊を引き離す場面は「隠されて」いる。視聴者には「見せられないようなもの」だったからだろう。おそらく母親に麻酔をかけたのだろう。そうでなければ、赤ん坊だけでなく母親の方も泣き叫んで抵抗したかもしれない。(10/22)
研究者や動物園関係者からなるSAGA(アジア・アフリカに生きる大型類人猿を支援する集い)からの批判声明も出されました。 「不当な人工保育に対する批判声明」(11/24)
この記事へのコメント
それから、母親から離されて大声で(元気に)泣き叫び続ける赤ちゃんを保育器に放り込んで、みんなで見守っているというシーンにもゾッとしました。どうして誰も抱こうとしないんでしょう。
動物愛護が盛んな国ならとっくに打ち切られてもおかしくない
PETAの人たちはこのこと知ってるのだろうか?
過激な連中ですが彼らが騒げば実情も広く知れ渡りそう
相手は厚顔無恥な連中ですからよほど騒がれないと進展は難しいと思います…